アレルギーは、特定のアレルゲン(抗原)により引き起こされるので、アレルゲンを特定することが治療の第一歩になります。
アレルゲンを特定するには、皮膚テストであるプリックテストが有効な方法の1つです。
一般的に広く行われている検査です。血液検査が困難な乳児でも可能です。
また、この検査は血液検査よりも安価で、その場で15分で結果が出るというメリットがあります。
<検査の方法>
皮膚の上に直接アレルゲン液を置いて、プリックテストには専用の針で、アレルゲン液を置いた部分の皮膚を、軽く刺します。
そうすることで、皮膚の中に、判定したいアレルゲン液が入っていきます。
「刺す」といっても、血も出ないですし、痛みもほとんどありません.
刺してから15~20分待って、反応が出るかみます。
アレルギー反応があれば、針を刺した部分に、赤み、ふくらみが出ます。
その大きさでアレルギーの強さを評価します。
典型的なのは、プクッと蚊に刺されたような発疹です。
<注意点>
テストの前には抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬は飲んではいけません。テストでの反応を抑えてしまう場合があるからです。
また、実際にアレルギーがあってもテストで陰性である場合(偽陰性)や、逆にアレルギーがないのにテストで陽性にでる場合(偽陽性)もあるため、症状と不一致である場合は、総合的な判断が必要になります。
初めて検査を受ける方は、問診、検査、検査結果の説明、今後の治療方針をお話しするため30分ほど時間がかかります。時間に余裕を持って受診されることをおすすめします。